NHK『100分 de 名著』普通である勇気を持ってコンプレックスから抜け出そう【2月10日分後編】

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こんにちは、マミです。

こちらでは、2016年2月10日に放送されたNHK番組、100分 de 名著 人生の意味の心理学(アドラー)の放送についてまとめています。

今回は後編です。

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過度な優越感『優越コンプレックス』

前編では、劣等コンプレックスについての説明までまとめました。

もうひとつの『優越コンプレックス』を持つ人にも、特徴があります。

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1.自分を実際よりも優れているように見せようとする

例として、

  • 学歴や肩書を誇示する人
  • 高価なブランド品を持ち歩く人
  • 自分の人生の中で、今まで一番輝いていた時期のことばかり持ち出して、過去の栄光にすがりつこうとする人
  • 自分の手柄でもないのに、自分の手柄のように自慢する人

がいます。

実際の自分を、背伸びして大きく見せている状態がそうです。

2.他者からどう見られているかを非常に気にする

これは、いつも自分が注目されてると思い込みたい人の事です。

実際は、他の人はそれほど気にしていないかもしれないのです。

3.自分で自分についての理想を高くしようとする

こういう人は、はじめから自分に高いハードルを作ってしまいます。

そして現実的に努力していないのに、努力することを飛ばしてしまって、そこに挑戦している自分が価値があるんだ、と自分に酔いたい人がこれです。

優劣コンプレックスの特徴として、この3つが挙げられました。

なんだかとっても厳しい話ですね。

でも確かにまわりにもそういう人がいるように感じますし、自分の中にも当てはまる点があって、ドキリとしました。

他にも優越コンプレックスには、こんなバリエーションがあるんだそうです

価値低減傾向

相手の価値をおとしめる事で、相対的に自分を優位に立たせようとする人がいます。

それをアドラーは、『価値低減傾向』と呼びました。

いじめや差別も、この価値低減傾向の一種で、優越コンプレックスの特徴です。

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強い劣等コンプレックスを持っている人が、自分よりも弱い人をターゲットにしていじめ、相対的に自分を上に位置づけようとしているのです。

また、自分の不幸を自慢してばかりの人も、優越コンプレックスの一例です。

「私なんてこんなに繊細で傷ついているの。だから助けなさいよ。」

「私にはこんな弱いところがあるんだ、かなわないでしょあなたたち。」

そうやって劣等感を先鋭化させる事で、特異な優越感を持とうとしているのです。

そういう人は、自分が不幸であることによって特別であろうとするし、その1点で自分は他の人よりも優れていることを誇示しようとします。

弱点だけど武器になる、なんだか複雑ですね。

劣等コンプレックスと優越コンプレックス。

この2つは、正反対なようで、実はつながっているのです。

弱さという力

「我々の文化において、弱さは非常に強くて権力がある」と、アドラーは言いました。

一番わかりやすいのは、赤ちゃんです。

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赤ちゃんは、大人からの世話を受けないと生きていけない、一番弱い立場の存在です。

だから、まわりの大人たちを常に支配しています。

他にも、ひきこもりになった人の例を見てみます。

いじめを受けて、学校に行けなくなって、ひきこもりになった人がいます。

親はその子を腫れものを触るような扱いをするようになりますね。

そうすると、年が進むにつれてどんどん子供の支配が暴力的になっていったり、子供の言ってることがどんどん理不尽になっていったりします。

これはまさに、自分が弱者であるという劣等コンプレックスを振りかざしたり、優越コンプレックスにすり替えたりしてる事の末路なのかもしれません。

岸見先生は、もしそういった方が相談に来たら、「人とかかわらないことには問題は解決しないんだ。」と言うだろうとおっしゃっていました。

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確かに、家にいる限りは対人関係も避けられるし、苦しまなくても済みます。

けれど、それは本当の意味での問題の解決にはなりません。

外に出て行って、ぶつかることはあるかもしれないけれど、その中で自分にも苦しみを切り抜けていく力があるんだ、という事を少しずつつかんでいけるのでしょう。

やはりここでも、勇気が必要なのです。

普通であることの勇気

ここでまた、安土羅診療所に戻りました。

青年と安土羅先生との間で、対話が行われます。

安土羅先生は、青年が彼女がいる男や、モテる男に、負けてると思ってるだろう、と指摘します。

「A君は名門大学に入った、B君はあの大企業に就職した、C君には、あんなにきれいな彼女がいる、それに比べて自分はこんなんだ…。」

競争や勝ち負けで生きていると、必然的に劣等感が生まれてくるのです。

常に、自分と誰かを比べてあの人には勝った、あの人には負けたと、そう考える事になってしまいます。

そうして一方で誰かをうらやみ、一方で誰かを見下す、そういう生き方をしてしまうのです。

安土羅先生は青年に、必要以上に自分を大きく見せる事はないんだと説きました。

普通であることの勇気を持つことが大切なのです。

そのままの自分を認めよ

byアドラー

コンプレックスから抜け出すには

コンプレックスから抜け出すためには、普通であることの勇気を持ちましょう。

普通と言うのは、単に平凡であるという意味ではありません。

特別良くなろうとしなくてもいい、別に特別であろうとしなくてもいい。

今のありのままの自分からはじめよう、という意味なのです。

『自分は劣ってる』という意識から抜け出すと同時に『自分は勝ってる』という意識からも抜け出さなければなりません。

ライバルとか盟友を持つこと自体には問題はありません。

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ライバルの存在は、自分の励みになります。

けれど、そのライバルと競争する必要はないのです。

優れたライバルは優れているけれども、その人と自分が違う事は仕方がない事なのです。

ここで伊集院さんが、「他人と競争せずに、自分の能力をあげるにはどうしたらいいんですか?」と質問されていました。

先生の答えは、『上を目指すのではなくて、平面を歩いて行くというイメージ』との事でした。

ある人は前の方を歩いています。

またある人は中間あたりを歩いています。

ある人はもっと後ろの方を歩いているかもしれません。

早く歩く人もいれば、ゆっくり歩く人もいるかもしれません。

けれどそれは個々の違いであって、べつに勝っている、劣っているという事ではないのです。

他人との比較ではなくて、自分との比較の中で生まれてくるものであれば、『より上』ではなく『より前』へ向いて歩いて行くための力になるのです。

あくまでも『自分の理想』へ向かって、同じ平面を一歩一歩前に向かって歩いている。

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そういうイメージを持つことが大切です。

まとめ

自分の事を嫌だと思う、劣等感。

けれど、その劣等感を守ろうとしているという考えに、非常に驚きました。

自分の劣等生に実は居心地の良さを覚えて、それを変えたくない自分がいるのです。

「全部に折り合いをつけるためには、まだかかりそうです。」と伊集院さん。

「自分で自分の今の状況を認められるかな、受け入れられるかなというところを自問自答しています。」と武内アナウンサー。

はたしてあと2夜で、ちゃんと勇気が沸いてくるのでしょうか?

↓次の回のまとめはこちら

NHK『100分 de 名著』アドラー心理学による、他人との関わり方と承認欲求【2月17日分前編】

2016.02.18
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テキストの紹介

今回の放送で使われているテキストは、こちらです。

テレビでは語られていない内容も詳しく書かれてあり、この1冊でアドラー心理学についてかなり深く知ることが出来ます。

また、今回の番組のテーマである本はこちらです。

その他の回のまとめ記事や、アドラー心理学に関する記事は、こちらをご覧ください。

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