NHK『100分 de 名著』アドラー心理学による、他人との関わり方と承認欲求【2月17日分前編】

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こんにちは、マミです。

こちらでは、2016年2月17日に放送されたNHK『100分 de 名著』人生の意味の心理学(アドラー)第3回の内容をまとめています。

参照  【100分de名著】2月は『人生の意味の心理学(アドラー)』が放送されます

その他の回のまとめ記事はこちらをご覧ください。

他人との付き合い方

私たちの悩みは、どこから来ているのでしょうか?

アドラーは、「すべての悩みは対人関係の悩みである」と考えました。

例えば、についても『愛する人との別れ』と考えると、対人関係の悩みととれます。

どんな問題もすべて、行きつく先は対人関係の悩みなのです。

孤独ですら、他人がいてこそ感じる悩みなのです。

ひとりで生きていたら、孤独感すらありません。

究極的には、われわれの人生において

対人関係以外の問題は

ないように見える

そして、それらの問題は

われわれが他者に

関心を持っている時にだけ

解決できるのである

byアドラー

人はひとりでは生きられません。

他者と関わりながら豊かに生きるにはどうすればよいのでしょうか。

『100分 de 名著』アドラー編第3回は、アドラーの考える他人との付き合い方について、読み解かれました。

すべての問題には、相手役がいる

相手役の他者を自分のだと感じる人の多くは、『自分が世界の中心にいる』という意識を持っています。

典型的なケースが、広場恐怖症

家にひきこもって外に出られない、神経症の一種です。

広場恐怖症の人は、みんなから見られることを恐れているように思います。

けれど実はその逆で、『みんなに注目されて世界の中心にいたい』そう思っているのです。

そんな人の多くが、幼い頃に甘やかされて育った経験を持っています。

幼い頃すべてのものを与えられて育つと、やがて、他者から与えられることを当然だと思い、『他者が自分に何をしてくれるか』にしか関心を示さない大人に成長してしまいます。

そして、ひとたびそうはいかない現実に直面すると、不機嫌になったり、攻撃的になったりしてしまうのです。

広場恐怖症の人は、実はみんなに100%注目されたいのです。

でもうまくいかないから、世界の方を切り取っていくのです。

外に出ると、自分が『one of them』、つまり、多数の中の一人でしかありません。

それを恐れて外に出ないのです。

その原因が『甘やかし』

アドラーは、この『甘やかす』という事について非常に厳しいそうです。

なぜかというと、子供を甘やかすと大人になってからも他人に依存する人間になってしまいます。

そして、いつも注目されたい子どもになってしまうのです。

その症状のひとつの例が、夜尿症(おもらし)です。

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親の注目を思うように得られないので、気を引こうとして親が困る事を一番困るタイミングでするために起こります。

昼間は大丈夫だけど、夜中に親を起こすとか、おねしょをするという事で注目をひこうとするのです。

伊集院さん、実は小学校4年まで毎日おねしょがあったそうです。

そして、岸見先生の言う事が刺さるくらいよくわかるそうです。

伊集院さんはお兄さんが身体が弱かったそうです。

そして、身体が弱いお兄さんに親はつきっきりでした。

その点、次男の伊集院さんはしっかりしていてえらいと言われていたのです。

もうひとりお姉さんがいるけれど、女の子ひとりという事で注目を浴びていました。

一番下の伊集院さんは『よく出来た子だ』とずっと言われ続ける事で、甘え方が全然わからなかったそうです。

でも、おねしょすると布団が汚れてしまうから、そのときは親の部屋で寝られます。

その、親と同じ部屋で寝られるのがすごく嬉しかったそうです。

話を聞いていて、親の愛を受けたい子供心がとっても伝わってきました。

それでは、おねしょをする子にはどう対応すればよいのでしょうか。

岸見先生は、『おねしょにまつわるコミュニケーションを一切やめましょう』とおっしゃいました。

「寝る前は冷たいものを飲んじゃ駄目よ。」

「昨日はおねしょしなくて良かったわ。」

そういう声かけをする事で、子供はおねしょをすると親に注目してもらえると考えます。

ですのでまず出発点として、おねしょをすることしなかったことに注目しない事から始めます。

食事も一緒です。

ご飯をあまり食べてくれなくて、悩むお母さんも多いと思います。

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「この子は食が細いの。」

「沢山食べなきゃダメよ!」

「今日はよく食べたね。」

そう声をかける事で、食事にまつわるコミュニケーションが成立します。

そうすると子供は、『食が細ければ親が自分に注目する』ということを学んでしまうのです。

そうではなくて、それ以外の部分で『お父さんお母さんはあなたの事をちゃんと見ているんだよ』というメッセージを伝えられるかが大切です。

おねしょは末梢的な現象でしかありません。

根本を解決しない限り、おねしょが治ってもまた別の症状が出るでしょう。

このことに対して、アドラー自身は、

『何のためらいもなく(人は)直ちに別の症状を身につける』

と言っています。

この例として、伊集院さんんは、おねしょが終わるとグレたそうです。

「親が外でおねしょの話をするようになると、プライドがきつい。

おねしょはハイリスクノーリターンだから、親の気を引くためにはグレたほうがかっこいいな。」と感じたのだとか!

面白おかしく話された話ですが、実際に同じような事を感じている子供って多いのではないでしょうか。

承認欲求って?

ここで、場面が変わっておなじみの安土羅診療所が登場しました。

第1回で登場した女学生が、再度安土羅のもとを訪れます。

進路の事で悩んでいるが、親の気持ちを考えると言い出せないのだとか。

女学生は、美大に進んで絵の勉強をしたいと考えています。

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けれど、親はいい大学に入って、いい会社に就職して欲しいと願っています。

親をがっかりさせるくらいなら、自分の夢は諦めた方がいいのでしょうか。

この話を聞いた安土羅先生は、このことを「承認欲求のなせる業」だと言いました。

承認欲求とは、『ほめられたい、認められたいという欲求』の事です。

自分がいい子でいたいから、ご両親から認めてほしいからと言って、自分の夢をあきらめようとしている。

それが本当に女学生の望む目的なのでしょうか。

「人間は、自分自身の人生を描く画家である」byアドラー

それがどんな絵になろうと、すべて自分自身で引き受けるしかないんだと、安土羅先生は説きました。

承認欲求はいけないことなのか?

あまり悪い事のようには思えない、承認欲求。

けれど承認欲求が強いと、いろんな問題が出てくるそうです。

なぜ承認欲求が強くなってきたかと言うと、今の人たちが賞罰教育で育ってきたことが大きな要因なのだそうです。

賞罰教育を受けた子供の行動の例として、このような例が挙げられました。

廊下にゴミが落ちています。

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ただ拾って捨てればいいのに、ほめられて育った子供は、一瞬まわりを見回します。

そうして、自分がごみを拾うところを誰かが見てくれているか確認するのです。

誰か見てくれているなと思ったら、ごみをゴミ箱に捨てるでしょう。

しかし、誰も見てくれていなかったら、ごみをそのままにしてしまうのです。

親からすると、最近はスパルタ教育よりも『ほめたほうが伸びるんだ』、と言われている流れで、なるべく自分の子をほめて育てたいと思いますよね。

でもそれの危険性として、『ほめられなければやらない』もしくは『やったのにほめられないとキレる』、そんな駆け引きする子供になってしまいます。

かといって、ずっと叱り続けるのも違います。

そうすると、『これからする行為が適切か自分で判断できない子供』になってしまうのです。

人の顔色をうかがってばかり。

叱られそうになったらやりたくなくてもするし、ほめられるんだったら喜んでするけれど、それを自分で判断しているわけではない。

そういう子供になってしまうかもしれません。

これは、子育てする側にも当てはまります。

子育てをしていても、誰もお母さんをほめてはくれません。

もくもくと子どもと相対しているときに、一生懸命やっても誰もほめてくれないのです。

ですので、承認欲求が強い人は、子育ても介護も非常につらいものになってしまうそうです。

あげても返してくれない。

ギブ&テイクという発想だからいけないのです。

人生はギブ&ギブ。岸見先生はそうおっしゃいます。

恋愛でもそうです。

「私はあなたにこれだけの事をしてあげたから、私にこれだけのことをしてちょうだい。」

こういうのはテイクを考えているのでダメです。

生きることすべてがギブ&ギブだと割り切ること。

それが出来れば、人に承認されなくても自分の行為の価値が自分でわかるようになります

そうして、ことさらに人から認めれる事を求めなくてもよくなるのです。

まとめ

今回の放送を見て、自分は承認欲求が強すぎてしんどかったのだという事を改めて感じました。

ずっと自分のメンタルの弱さの原因を、親や家庭環境のせいにしていましたが、逆に甘やかされていたのだと気づき、恥ずかしい思いでいっぱいです。

また、現在子育て中ですので、『誰からもほめられないから辛い』という感覚も確かにあります。

自分に当てはまることが多すぎてきついですが、これからの答えが見つかるような気もしています。

番組の後半の内容は別の記事に分けています。

良ければこのまま続きもご覧くださいね。

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