NHK『100分 de 名著』アドラー心理学の共同体感覚について【2月24日分前編】

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こんにちは、マミです。

こちらでは、2016年2月24日に放送されたNHK『100分 de 名著』人生の意味の心理学(アドラー)についてまとめています。

第4回は、「自分」と「他者」を勇気づけると題して放送されました。

参照  【100分de名著】2月は『人生の意味の心理学(アドラー)』が放送されます

今回がシリーズの最終章となります。

その他の回のまとめ記事はこちらをご覧ください。

出演者と内容について

今回も、出演はおなじみの伊集院光さんと、武内陶子アナウンサー

指南役は、哲学者であり日本アドラー心理学会認定カウンセラーでもある、岸見一郎先生

VTRの語りは、細谷みこさんです。

それでは、本編の内容を振り返ってみましょう。

今回の放送では、大きく分けて3つのテーマが取り上げられていました。

  1. 共同体感覚
  2. 勇気づけと勇気くじき
  3. より大きな共同体へ

それぞれ順番に、整理してみました。

共同体感覚について

今回の放送では新しく、共同体感覚というキーワードが出てきました。

共同体感覚は、アドラー心理学のカギとも言われる非常に大切な部分だそうです。

前回の放送で、課題の分離が対人関係の出発点だと学びましたよね。

今回出てくる共同体感覚は、対人関係のゴールにあたります。

自分自身の幸福と

人類の幸福のために

もっとも貢献するのは

共同体感覚である

byアドラー

人は誰もが幸福になれる。

では、そのために我々はなにをすべきなのか。

アドラーがたどり着いた幸福になる方法とは、一体どのような考え方なのでしょうか。

もうひとつ、『人生の意味の心理学』からの引用が取り上げられていました。

われわれのまわりには他者がいる

そして われわれは

他者と結びついて生きている

人間は個人としては弱く限界があるので

一人では自分の目標を

達成することはできない

人は、弱さ、欠点、限界のために

いつも他者と結びついているのである

自分自身の幸福と人類の幸福のために

もっとも貢献するのは

共同体感覚である

引用:『人生の意味の心理学』

他者を仲間とみている人は、そこに居場所を見つけ、仲間たちの為に貢献しようと思えるでしょう。

そのように、他者を仲間とみなし、そこに自分の居場所があると感じられることを、共同体感覚とアドラーは名付けました。

生きる意味や喜びは、他者との関係からしか得る事は出来ません。

そのためには、自己への執着を、他者への関心に切り替えていく必要がある、とアドラーは考えたのです。

アドラーは、第一次世界大戦の経験から、心の分析としてのみの心理学ではなく、共同体感覚を発信することで、『人はいかに生きるべきか』と考えるようになりました。

共同体感覚

共同体感覚の指す他者には、このようなものがあります。

あなた・わたし<家族<学校・職場<社会<国家<人類<宇宙

人類とは、過去・現在・未来を含めたすべての人類を指します。

そして、生きているものも生きていないものも含めたこの宇宙全体も、他者である共同体です。

この中で居場所を見つけることで、生きる喜びを感じる事が出来るのです。

人生の意味は全体への貢献である、とアドラーは言っています。

人は全体の一部である・全体とともに生きていると感じる事。これが共同体感覚なのです。

共同体感覚の為に必要なこと

共同体感覚の為に必要な事は、3つあります。

  1. 自己受容
  2. 他者貢献
  3. 他者信頼

それぞれどのような内容なのでしょうか。

1.自己受容

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自己受容とは、ありのままの自分を受け入れるという事です。

「大切なのは何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかだ」とアドラーは言っています。

私は、これから先もずっと私です。

だからこそ、どんな癖があったとしてもこの私を受け入れていくしかありません。

まずこの「私」からはじめよう。それが自己受容です。

こういう私だからという考え方に籠っていると、共同体の中に入っていく事が出来ません。

なので、なんとかして自分が短所だと思うところを長所に置き換えるトレーニングをしなくてはいけないのだそうです。

例えば、集中力がないという短所は、散漫力があると言い換える事が出来ます。

一度に多くの事を手掛ける事が出来ると考える事で、そういう自分を受け入れる事が出来るのです。

伊集院さんも、記憶力が低いと思っていたのを、忘却力が高いんだ、だからくよくよしないんだと言われたことがあるそうです。

他にも、臆病と慎重が同じだったりもしますね。

臆病ではなくて慎重なんだと思った方が、自己受容が出来るわけです。

臆病だからダメなんだと思うのではなく、自分みたいな慎重な人もいるべきだと思う方が自分を受け入れられるんですね。

2.他者貢献

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自分が役立たずではなくて、自分が何らかの形で”貢献”していると感じられる。

これが他者貢献です。

3.他者信頼

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他者に貢献するには、他者を『仲間だ』と思って信頼できないと出来ません。

他者が敵だと思っている限り貢献する気にはなれないんです。

これが他者信頼です。

共同体感覚では、この1、2、3がセットになっています。

番組では、現代の対人関係がうまくいかない例として、「いじめ」が挙げられました。

いじめなんて、この共同体感覚がすべて真逆に作用します。

他者がすべて敵であり、他者が自分を傷つけて役に立たないものだと言い、他者の為に何かしようなんて思えない。

この共同体感覚がわかれば、全て理解できそうです、と伊集院さんがおっしゃっていました。

アドラー心理学と、子供の教育

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第一次世界大戦後アドラーは、教育によって世の中を変えようと行動しました。

児童相談所を設立して、こどもと親のカウンセリングをおこなったり、さまざまな教育改革を行ったのです。

アドラーの教育論の基本は、勇気づけにありました。

勇気づけとは、一体どのように行うのでしょうか?

ここで、場面が変わっておなじみの安土羅診療所が出てきました。

2週目に登場した青年が、再び安土羅のもとを訪ねてきます。

第2回の放送では彼女が欲しいと言っていた青年ですが、今度は仕事で失敗をしたそうです。

新しい部署で上司から目をつけられ、同期や後輩の前で頭ごなしに叱られるように。

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安土羅先生はそれを聞いて、『勇気くじき』をやられたね、と言いました。

人間関係が「縦の関係」に基づいていると、この『勇気くじき』が起こるそうです。

これに対して、人間関係が「横の関係」に基づけば『勇気づけ』になるのだとか。

上司であろうと同じ人間、横の関係に基づいて、言いたいことは意見すればいいのです。

人に嫌われる事や関係が壊れる事ばかり気にして、自分に価値がないなんて思わずに、もっと『嫌われる勇気』を持つことが大切なんだと説いていました。

嫌われる勇気と幸せになる勇気

前回、女学生との対話で『幸せになる勇気』が登場しましたが、今回は『嫌われる勇気』が出てきましたね。

この2つは、実は同じことなのだそうです。

嫌われる勇気と、幸せになる勇気。

これは、岸見先生の本のタイトルにも使われている、重要なキーワードです。

この勇気を、一体どのように使っていけばいいのでしょうか。

続きは後編にわけましたので、良ければこのままご覧くださいね。

 

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