「大人の発達障害が受け入れられない」と感じる方に読んで欲しい私の想い

麦わら帽子の少女


はじめに

はじめに、この記事は今発達障害の診断を受け入れて前向きに療養を受けている方に向けて書くものではありません。

自分が発達障害(自閉スペクトラム症)の疑いありと診断され(もしくは自分でテストをしたら当てはまる項目が多くて)、でも受け入れられないという方。

そんな方に、私が同じように感じた経験をシェア出来たらなと思って書いています。

私が発達障害と診断された経緯

膝を抱えて悩む女性

私が発達障害と診断された経緯は、かかりつけの心療内科を変えたのがきっかけです。

それまでも学生時代にうつ病・パニック障害の診断を受けてからずっと、心療内科とは10年以上の付き合いでした。

パニック発作には効果的と言われる薬物療法を受けていても、副作用がきつく思ったように良くならない日々。

薬を飲むのを控えては、悪化してまた病院に出戻りの毎日でした。

「なんとか少しでも良くなりたい」

「人並みの健全な生活が送れるようになりたい」

そう思って、思い切っていくつか別の病院を受診してみて診断されたのが、上記の「大人の発達障害」です。

多動性のある「ADHD」と、自閉傾向のある「アスペルガー」の両方の性質が見られるのだそうです。

「自分を悩ませてきた気質の原因がわかったら、楽になる人が多いんだけどね」

先生はこうおっしゃいましたが、なぜか私は、そのときその診断を、すんなり受け入れることが出来ませんでした。

大人の発達障害がブームになった訳

スマホで検索する女性

家に帰ってから「大人の発達障害」について何度も検索してみました。

発達障害というのは少し前の呼び方で、現在では正式には「自閉スペクトラム症」と呼ばれています。

「スペクトラム」というのは「連続している」という意味合いを持つ言葉です。

つまり自閉スペクトラムというのは、ある一定の基準があるわけではありません。

重い自閉症から「なんか癖があるな?」程度の要素を持つ方までさまざまなタイプの人が含まれる症状名なのです。

今話題になっている「大人の発達障害」は、大人になるまで障害に気づかなかったわけですから、比較的程度は軽く、幼少時代に見過ごされてきた特性を持つ方が多いです。

障害と呼ばれるほどではないにしろ、今まで本人にとっては「生きづらさ」「なぜか他の人との間に感じる違和感」などが感じられ、仕事や家庭などの社会生活がうまくいかなかったり、そのせいで2次的に鬱やパニック症状を引き起こしているケースが問題視されています。

大人の発達障害と診断される方は、今まで

「どうして私はみんなと違うんだろう」

「どうして一生懸命やっているのにうまくいかないんだろう」

「どうして社会はこんなにも生きづらいんだろう」

「どうして?どうして……」

と何度も何度も悩んできた方ばかりだと思います。

だからこそ、病院ではっきりと「大人の発達障害」だと診断を受けることで、今までの自分の悩みやモヤモヤが受け入れられて答えが出たことで、すーっと心が軽くなる方が多いのだと思います。

私の場合「大人の発達障害が受け入れられなかった」

海辺で悩む女性

私も、今まで同じようにずっと悩み、苦しんできました。

うまくみんなと打ち解けられなくて、発作に怯えてひとり隠れてばかりでした。

でも、なぜか「発達障害」という診断は受け入れることが出来なかったんです。

なんでだろう……?ずーっと考えていたのですが、最近何となく答えが出たので、この記事を書き残しておきます。

私の悩みが先天性のものだと受け入れられない

ひとつめの答えとして、私はきっと、私のこの癖のある気質が先天性のものだと受け入れられないのだと気づきました。

「一人が好き」「過集中しがち」「熱したときの集中力はすごいが長続きしない」「すぐに気が散って片づけられない」「忘れ物が多い」…

発達障害のテストで出てくるような特性ばかり持っていますが、それでも私は、子どもの頃からずーっと、治りたい・普通になりたいと思って生きてきました。

でも、発達障害って先天的なものなのですよね?

「普通になりたいんです」⇒「生まれ持った特性だから仕方ないよ」なんて急に言われても、受け入れられません。

だって、「あなたは元々普通の人間じゃない、努力しても治療に通っても無駄」って言われているようなものでしょう?

だから、私は大人の発達障害の診断を受けた時に「安堵」じゃなくて「絶望」を感じたのだと思います。

こうした極端な思考をしてしまうのも、発達障害の特性なのかも……と思うとさらに悲しいですが…。

発達「障害」の診断に甘えてしまう

また、大人の発達障害の診断を受けてから、以前よりも日々の生活の中で挫折を感じることが増えてきました。

今までは何かを注意されたら「気を付ける…迷惑かけてごめんね」と思えていたのに、

「だってそういう特性なんだから仕方ないじゃない!」と感じてしまう場面が増えてきたのです。

だからといって口に出したり、そういった態度をとってしまう訳ではないのですが、心の中で「生まれつきだから…」と感じてしまうことで、今まで感じることのなかったもやもやとしたストレスがずっしり、ずっしりと心の底に溜まるようになっていったのです。

多分、大人の発達障害の診断名をうまく受け入れてプラスの力に変えられている人は、

「いけない、私はこういう特性だから、こんな時にはこうしよう」

とポジティブに変換できているのだと思います。

けれど私は、「こういう特性だから」というのが逆に恨めしくプレッシャーに感じてしまい、マイナスの働きにしか変えることが出来ませんでした。

大切なのは「診断名」ではなく、「ではこれからどうするか」

一輪の黄色いバラ

大人の発達障害と診断されてから数か月、私の中でもさまざまな葛藤がありました。

そんな中で今思うのは、大切なのは「自分が発達障害かどうか」ではないということ。

最も重要なのは、「自分がより前向きに生きられるようになれるかどうか」だと気づいたのです。

「大人の発達障害」の診断で心がすーっと晴れて、自分の特性を理解してうまく生きられるようになった方は、診断を受けたことで前向きに生きられるようになっています。

でも、診断を受けたことが自分にとってプレッシャーや足かせになっているのなら、もういっそのこと一度その診断を忘れてしまって、いいと思います。

発達障害の特性が自分に当てはまるなら、それを克服するための考え方や行動を学ぶことは、とても有意義だと思います。

でもそれを「先天性の特性」だと受け止めるのではなくて、今まで通り「治したい自分の癖」と思っていたのでいいんです。

「努力すれば治る」と信じられるからこそ前を向ける、私のような方だっていると思います。

だから、こだわらない。

そして、1日1日、昨日よりも今日、今日よりも明日自分がより良く変わっていけるように。

ただシンプルにそれだけを考えていけばいいのではないでしょうか?

大人の発達障害はブームになり過ぎている

大人の発達障害の診断は、ちょっとブームになり過ぎているように感じます。

はじめにお話ししたように、自閉スペクトラム症には、重度の方から軽度の方まで幅広い方がいます。

言い換えれば、誰だって性格にひとつふたつ癖はあるもの。

誰にだって自閉要素は少しはあるとも言えます。

社会は厳しくて、辛くて、診断名がもらえると楽になる方ももちろん大勢いるでしょう。

でも、私と同じように「ちょと待ってよ…!」と抵抗を感じる方だっていると思います。

でも、ネットで検索して出てくる答えは、発達障害がわかれば解決法が見えてくる!というようなサイトばかり…。

だから、もし同じように大人の発達障害という診断が受け入れられない…!という方がいたら、同じように感じた人がいるよ、というのをこの記事で知ってもらえたらと思っています。

自分の未来は自分で作っていける。診断名に囚われず自分を大切にしよう

新緑

私と同じような「癖」を持つ方の中には、ひとつの事にこだわってしまって、「発達障害」という診断名に固執してしまう方もいるのではないでしょうか?

私もしばらく「私は発達障害」というショックから抜け出すことが出来ませんでした。

でも、結局のところそんなことはどうでもいいんです。

大切なのは、自分のどんなところが生きづらいのか。

それを知って、焦らなくてもいいから、ゆっくり少しずつでも変えていけるよう努力すること。

そのためには、自分に似た発達障害の特性と対処法を学ぶのもとても良いことだと思います。

でも、決して必要以上に診断名に囚われる必要はないのです。

自分の未来は自分で作っていける。

そう思えるだけでも、明日が前向きに感じられるようになります。

うつやパニックなどの症状も出ているなら、ゆっくり治していけばいい。

それこそ、焦らなくていいんです。

「大人の発達障害」だからって、自分はもうどうにもならないなんて、思わないでください。

自分自身を一番よく知っているのは自分のはず。

だから、まずは自分自身を大切にして、よく見つめてあげることが私たちに出来る前向きな一歩なのではないでしょうか?

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ABOUTこの記事をかいた人

マミ

2児の年子育児中の30代主婦ライターです。学生時代からうつとパニック障害に悩まされ、自分の特性に悩みながらも在宅ワークで自分らしい生き方を模索しています。 こちらのブログは、闘病への想いや調べた知識のシェアを中心に、気になるコスメやグルメを試したり、子育ての悩みや楽しみを書いたりと自由に運営しています。 ⇒詳しいプロフィールはこちらお問い合わせはこちら