NHK『100分 de 名著』アドラー心理学、より大きな共同体へ【2月24日放送分後編】

こんにちは、マミです。

こちらでは、NHK『100分 de 名著』2月24日放送分【第4回】についてまとめています。

今回は後編です。

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勇気くじきと勇気づけ

今度は新しく、『勇気くじき』『勇気づけ』というキーワードが出てきました。

この『勇気くじき』をされると、人は自分が立ち向かわなければいけない課題を達成しようと思わないんです。

例えば、ダメな事ばかり指摘するのも、勇気くじきです。

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また、理想の子どもや部下をイメージし、現実の相手をそこからの引き算でしか見ない人がいます。

そういう人は、その理想をうんと高く設定してしまうのです。

そもそも、はじめから無理な事を要求することもあります。

すると相手がどんなに適切な事をやろうと努力しても、全部減点でダメだししてしまうのです。

勇気づけのためには

勇気を持っている人と言うのは、課題に立ち向かっていける気持ちになっているはずです。

共同体への貢献感を感じられる⇒自分に価値があると感じられる⇒勇気が持てる

この道筋になるように援助してあげる事を、『勇気づけ』と言います。

具体的に言うと、『ありがとう』という言葉。

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これが勇気づけのキーワードです。

よく岸見先生のカウンセリングに、子供さんを連れてこられることがあるそうです。

そして、子供さんが静かに待てたことに対して親が、「えらかったね」と声をかける事があります。

けれど、子供ではなくパートナーがついてきた場合は、「えらかったね」とは言わないですよね。

もし言われたら、普通の感覚を持っている人は、バカにされたと感じるでしょう。

大人同士なら、自分と対等に見ています。

たとえ子供であっても、親子であっても、対等に見てもらっていなかったら、自分に価値があると思えないのです。

「ありがとう。おかげでお母さんの話し合いがはかどったよ。」

「おかげで今日は話がじっくり聞けて、すごく助かったわ。」

そんな風に声をかければ、子供は”貢献感”を持てるのです。

そうして、貢献感を持った子供は、自分に価値があると思う事が出来ます。

「自分が人の役に立てた!」

そういう自分に価値があると思えたことで自分が好きになるし、勇気が持てるのです。

実は”褒める”とは、能力がある人が能力のない人を、上から下に向かって下す評価の言葉です。

顔がひきつってもいいから一度「ありがとう」と言ってみましょう。

対人関係を築くうえで、”あらゆる対人関係は対等な横の関係”という考え方がベースにあります。

誰かひとりでもほめる人がいる、あるいは叱る人がいると、その人と築く対人関係はすべて上下の縦関係になってしまいます。

親と子も、知識と経験は親が多いかもしれないけれど、人間としては対等なのです。

「対等な関係の人に、褒めるのも叱るのも失礼だと思う。」

岸見先生はそのようにおっしゃっていました。

より大きな共同体へ

またまた場面は、安土羅診療所に切り替わります。

前回悩んでいた女学生は、お母さんの勇気づけを受けて、美大の受験を目指すようになったそうです。

それに対して青年は、仕事がうまく行かず、会社に居場所のない自分を嘆いています。

安土羅は青年に、こう声をかけました。

「より大きな共同体の声を聞くんだ。」

この広い世界の中は、会社なんてひとつの共同体に過ぎません。

世界の中には、もっと別の人間関係も無限に広がっているのです。

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「君たちは君たちの人生の主人公なんだから、思い通りに生きればいいんだよ。」

安土羅先生はこう締めくくりました。

それぞれ皆、一つの共同体にしか所属していない人はいません。

小さな共同体から切り離されても、より大きな共同体があります。

この、『より大きな共同体にはもうすでに所属しているんだ』と言うことを知っているのと知っていないのとでは大きな違いがあるのだそうです。

上司が言ってることがおかしければ、おかしいと言う勇気をもつ。

その結果自分がその共同体にいられなくなったとしても、何も言わないで不本意な生き方を強いられるよりもはるかに良いのです。

むしろ、切り離されて良かったと思えるかもしれません。

自分を嫌う人がいるということは、自由に生きている証しなのだそうです。

「自分が自由に生きるためには、それくらいの代償は支払わなければならない。」

このくらいの覚悟をもって生きていけば、ひとつの共同体に所属できないからといってもそんなに気になりません。

そして、そう思えるだけの勇気を持ってほしい。と岸見先生はおっしゃいました。

嫌われる勇気。それは、無理に嫌われようとする事ではありません。

「嫌われても仕方がないんだ、これが今の自分の心の声なんだ。」

そういう気持ちでいれば、もし他の共同体で受け入れられたときに、その共同体が自分にとってとても居心地がよくなります。

そして、そのときの自分を肯定して受け入れられるし、受け入れてくれた仲間に対する信頼も厚くなるのです。

人生の意味はあなたが自分自身に与えるものだ byアドラー

”必死に生きるように努める事が成功である”という考えは、一定の価値観であって、あらゆる人に当てはまる訳ではありません。

たとえどんな困難な状況にあっても、自分の人生の意味は自分で決めることができます。

そして、その困難を克服することが我々には出来るのです。

これは決して、人生が思いのままになるという意味ではありません。

しかし、そういう人生の中にあってなお、どんな生き方をするのかという態度決定をすることはできるのです。

すべてはあなた次第です。

ちょっと突き放されたような感じがするかもしれませんが、でも誰も代わりにあなたの人生を生きてはくれませんよね。

だから、あとはあなた次第という事になるのです。

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そんな大げさな勇気はいりません。ちょっとした勇気でいいんです。

今までガミガミ叱ってたのを、ありがとうって言ってみる。

そうしたちょっとした勇気を持つことが、大きな人生の変化につながるんだということを、アドラーのメッセージを通じて学んでほしいそうです。

「劇薬だな。でも、今は使わなくてもいいから、知っといた方がいいな、と思いました。」と伊集院さん。

「小さな勇気からで助かった!今日からアドらります。」と武内アナウンサー。

視聴者の皆さん、見てくれて助かりました、と早速活用する伊集院さん。

以上で、4週にわたるアドラー『人生の意味の心理学』の読解が終わりました。

100分de名著第4回を見ての感想

今回の放送は、子育て中でありブログを書いている私には、とても心に響く内容でした。

本を読んでも、子供を褒めてはいけない理由がいまいちピンとこなかったのですが、褒める事が失礼なんだという視点は今までありませんでした。

アドラー心理学の本を読んでも、うまく自分の子育てに活かせないところがありましたが、

「いまの言葉、夫にも同じように言える?」

そう考えると、自分が今子供に対して縦の関係でいるのか、横の関係でいるのか判断しやすくなったように思います。

そして、『自分を嫌う人がいる事は、自由に生きている証』という、岸見先生の言葉。

人目を気にして縮こまっていた私には、目から鱗な言葉でした。

岸見先生のこの言葉も、明日からの自分の進む道しるべになってくれそうです。

みなさんは、いかがでしたか?

今回テレビでアドラー心理学を学ぶという貴重な機会をいただけて、本当に良かったです。

このアドラー心理学の考え方をきちんと生活にも生かせるように、また振り返りながら過ごしてみたいと思います。

また時々記事にしますので、良かったら思い出した時にのぞいてみてくださいね!

テキストの紹介

今回の放送で使われているテキストは、こちらです。

テレビでは語られていない内容も詳しく書かれてあり、この1冊でアドラー心理学についてかなり深く知ることが出来ます。

また、今回の番組のテーマである本はこちらです。

今回出てきたキーワード、『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』は、岸見先生の著書でもあります。

幸せになる勇気のKindle版は、こちらから試し読み出来ます。

他にもアドラー心理学について書いています

また、このブログには、100分de名著のその他の回のまとめ記事や、アドラー心理学に関する記事があります。

良ければぜひご覧くださいね。

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