「切迫早産で寝たきりでしんどい…だけど、入院してる人もいるんだから自宅に居てワガママ言っちゃいけないよね」
点滴がとれて、内服でお腹の張りが安定してきたので、無事退院して家に帰ってきた私。
自宅に帰れてとっても嬉しい!…はずなのに、なんだかモヤモヤとした胸のつかえが取れない日々を過ごしていました。
自宅に帰れたのはいいものの、まだ安静解除にはなっていないから動くことが出来ません。
だけど、目の前には山積みになった用事がいっぱい。
点滴のときよりも量が減ってるはずなのに、なぜかまだウテメリンの副作用もある。
そう、退院後の自宅安静で待っていたのは、入院生活と同じくらい大変な日々だったんです…!
目次
自宅にいると嫌でも用事が目についてしまう
自宅に帰ってまず1番に目に入ったのは、荒れ果ててわやくちゃになった部屋の有様(泣)
散らかりっぱなしのおもちゃ、洗いきれず流し台に置きっぱなしの食器、畳まれず山積みになった洗濯物……。
入院前に一度綺麗に片付けたはずなのに、たった数日でなんだか別の家に来たみたい^^;
「みんな大変だったもんね、本当にありがとう。」
仕事に加えて料理家事子育てを全部ひとりで抱え込んでいる夫に対して、散らかってるよ!なんて口が裂けても言えません。
でも、家族が慣れない家事でバタバタと慌ただしく過ごしている中、ひとりお布団に寝ているのはとっても心苦しかったです……。
ついちょっとだけでも…と起きて洗濯物を畳んでしまって、お腹が張り、その数日後に結局再入院に。
気になるけどやっぱり動いちゃいけなかったな、と今では後悔しています。
子供はやっぱりお母さんがいい?
また、私の入院中はお父さんと力を合わせて乗り切ってくれた子供たち。
でも、お母さんが帰ってくるとやっぱり「ママがいい!」となってしまいます。
ご飯を食べるのも、トイレに行くのも、
まるで今まで我慢していた分を取り返すかのように、全力で甘えてきます。
そう声掛けしてみるものの、断固として受け入れてはくれません。
それもそうですよね。
だって、今甘えておかないと、また居なくなっちゃうかもしれない。
結局、着替えやご飯、トイレやお風呂の度に寝たり起きたりを繰り返す必要があって、病院と同じように安静には出来ませんでした。
疲れきっている夫に対する申し訳なさ
また、仕事の負担は変わらないのに、慣れない家事と育児で土日もまったく休みがない夫。
体力・気力ともに限界を超えていそうな夫を前にして、ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
「やらなきゃいけないってわかってるけど、眠くて用事が手につかない」
「料理しなきゃって思うけど、冷蔵庫見ても何作っていいかわからない」
「せめて子供には八つ当たりしないようにしなくちゃな」
そんな風にギリギリのところで頑張る夫を前に、私はただ声をかけることしか出来ません。
むしろ食事の量が増える分、私が退院したことで夫の負担が増えてるんじゃないかとも感じられました。
目の前で必死に頑張ってくれている家族の前で寝続けていると、
と、自分を責めずにはいられませんでした。
内服は副作用にバラつきがある
張りどめのウテメリンは、点滴の方が高い濃度を使うことが出来ます。
また、24時間点滴で身体に入れ続けているので、内服よりも効果が高いと言われていますよね。
だから内服に切り替わって身体も楽になるかなぁと思っていたのですが、それは大間違い!
内服の場合、1日数回飲む度に血中濃度が高まるので、その度に副作用を感じるようになったんです。
それに、点滴では感じなかった吐き気も出るようになり、つわりが再開したかのようにご飯が食べられなくなってしまいました。
あれほど嫌だった入院生活に戻りたいと願ってしまうほど、自宅での安静生活は私にとってしんどいものだったんです。
入院も辛いし自宅安静も辛い。辛さに勝ち負けなんてないから比べないで欲しい
結局、入院してても自宅にいられても、自分の意思で自由に動けない限り、安静生活には苦痛が伴います。
だから、
「自宅にいられるんだから私はまだマシだよね」
そう言って、自分の辛い!って気持ちに蓋をする必要はないんです。
自宅安静を報告した友達に、
「私はずっと入院だったからね~。家にいられるならまだマシだよ!」
なんて言われても、気にする事はありません。
入院も辛い。自宅安静だって辛い。
辛さに上下や勝ち負けなんてないんだから、まわりに気を使ってストレスを貯めないで、まずは自分で「頑張ってる自分」を受け入れてあげて下さいね。
そうすれば少しずつ気持ちにもゆとりが出てきて、安静生活をより前向きに過ごせるようになるのではないでしょうか。