耳が聴こえにくいと感じたらすぐに病院へ!私が聴神経腫瘍に気づいたきっかけと受診が遅れたことによる後悔の気持ち

私は、左耳が聴こえません。

13年前に、突発性難聴による開頭手術を受け、今も頭の中に脳腫瘍が残っています。

私が聴神経腫瘍を発症した当時、すぐに症状に気づけたわけではありませんでした。

今思えばサインは色々と出ていたのに、まだ10代で若かったため健康管理もおざなりになっていた私。

もっと早く病院に行っていたら、また結果も違っていたのかもなぁ、と思うときもあります。

同じように耳の不安を感じている方の通院のきっかけになれたら。

そんな想いで、今回私が聴神経腫瘍に気づいたきっかけと、始まりの症状をシェアすることにしました。

私が聴神経腫瘍を発症したときの症状

その1・電話の声が聞こえない

電話が聴こえない

私が耳の事ではじめに違和感を感じたのは、電話をかけるときでした。

当時はまだスマホはなく、折り畳みの携帯電話を使っていた時代。

ある日、ふっと気づいたんです。

右耳だと普通に電話できるのに、左耳だとなんか聴こえづらいなぁ~……。

なんだかはっきりしない違和感を感じて、親や友達に相談していました。

けれど、当時はまだ携帯電話も普及し始めたころ。

「電磁波が合わない体質なんじゃない?」

「人によって電話が聴こえやすい耳・聴こえにくい耳ってあるらしいよ~」

なんて言われて、私も「そんなもんかぁ」と思って病院にも行かずやり過ごしていました。

当時は本当に健康への意識って低かったんですよね。

今みたいに芸能人が突発性難聴になったり……というニュースも入ってこなかったので、まさか自分の耳に異常が起きているなんて思わなかったんです。

でも、今だから言えます。

正常ならちゃんと電話の声、聴こえるはずです!

電磁波が身体に合わないとか、確かにあるのかもしれないけれど、「聴こえにくい」「聞き取りにくい」というのはまず耳の症状を疑うべきです。

その2.友達の会話についていけなくなる

女子会

次に違和感を感じたのは、友達と話しているときでした。

女の子グループでワイワイ盛り上がってて、みんなテンポよく会話してるんだけど私はなんだか違和感が…。

すごく集中して話を聞いていないと、会話の内容がぱっと理解できないんです。

だから大勢で話すのがなんだか苦手になってしまって、今まではそんな風に感じたことがなかったので驚きました。

でもそのときもまさか耳のせいとは思わず、疲れやストレスのせいかな……と自己判断してしまいました。

その3.完全に電話が聞こえなくなる

黒電話の受話器

そうこうしているうちに、完全に左耳では電話の声が聞こえなくなってしまいました。

「あれっ……全然聞こえない!」

初めに聞こえにくいな……と感じてから症状が進行していることにこのときはじめて気づいたのです。

この段階になって、私はようやっと耳鼻科の受診を決意しました。

ほんとめっちゃくちゃに遅すぎます。

もし当時の私に会えるなら、はやく病院行き!と急かしに行きたいです。

でも、病院に行ったからこれでひと安心、ではありません。

実は病院を受診してからも、聴神経腫瘍の診断名を受けるまでにはとても長い月日を要したのです。

病院を受診してから聴神経腫瘍がわかるまで

はじめの診断名は「突発性難聴」

医師の診察

私が耳の聞こえの異変に気付いてはじめて病院を受診したときの診断名は「突発性難聴」でした。

突発性難聴というのは、ストレスなどが原因である日突然片耳が聞こえなくなったり強いめまいを感じる耳の病気です。

最近では芸能人の浜崎あゆみさんや堂本剛さん、小室哲哉さんなどが突発性難聴であることを公表して、とてもポピュラーな病名になりました。

けれど当時はそんな情報もなかったので、病院に行って始めて病名を知りました。

「なんでここまで聴こえなくなるまで放っておいたの!」

そのとき私の左耳はかなり聴力が低下していましたので、お医者様からも強く叱られてしまいました。

そして、突発性難聴は発症してすぐにステロイドの点滴を受けることが必要であること。

聴力がかなり低下した今からだとどれだけ効果が出るかわからないが、とりあえず治療してみようというお話でした。

ステロイドの点滴に2週間通うも、効果なく挫折

病院のベッド

それからは、毎日病院へ通って2時間かけて点滴を打つ毎日でした。

当時は学生で一人暮らしをしていて、病院も遠く自転車で通わなければならなかったため、午前中は授業に出ることができません。

次第に授業にもついていけなくなり、学校の先生も耳の病気に対する知識があるわけではないので、ほんとにそんなに毎日毎日病院へ行く必要があるの?と冷たい視線。

だって、耳が聴こえないだけで本人はピンピンしてますからね。

まじめな優等生、という訳でもなかったので、仮病じゃないかと思われていたのかもしれません。

さらに、病院でもモチベーションとなるはずの耳の聴こえの回復も一向に見られず、先生からも「来るのが遅すぎたね」と言われるばかり。

学生には通院費も馬鹿にならず、さすがに心が折れちゃったんですよね。

「もう治らないなら放置でもいっか。」

まさか脳に腫瘍が出来ているなんて思いもよらない私は、もう聴こえなくなったものはしょうがない、と、なんと通院を諦めてしまったのです。

それから2年後、ふとしたきっかけて総合病院を受診

私に転機が訪れたのは、それからなんと2年も経ってからでした。

たまたま接客業をしていた父のところに耳鼻科医がやってきて、何気なく私の耳の話をしたそうです。

すると、一度見て下さるという事で、その先生の病院を訪ねることにしました。

その病院が地元では大きめの総合病院で、MRIなどの頭の検査も含めてしっかりと調べていただいた結果、始めて「聴神経腫瘍」という脳腫瘍が頭の中にあることに気が付いたのです。

「マミさん、耳が聴こえないのは耳のせいじゃないですね。脳に腫瘍があります。」

そういわれた時の血の気が引いていく感覚を、今でも忘れることは出来ません。

悪性ではないので今すぐに命には別状はないこと、けれどかなり大きくなっているので、このまま放っておくと歩行や呼吸にも障害が出る可能性があることなどお話を伺いました。

先生の話を聞きながらも、「あぁ、なんでもっと早く詳しく調べなかったんだろう……」と、私の頭の中では後悔の気持ちがぐるぐると渦巻いていました。

耳鼻科で初見から聴神経腫瘍を疑うことは少ない

これは後から知ったことですが、耳鼻科では耳が聴こえにくいと言って患者さんが受診してきても、初めから聴神経腫瘍を疑うことは少ないそうです。

まずは早期治療が鍵となる突発性難聴が疑われ、予約の必要なMRIなどの検査を要し、可能性の低い聴神経腫瘍を疑われることはまずありません。

しかし、もしステロイド治療を受けても回復しない場合には、私のように聴神経に脳腫瘍が出来ている可能性があります。

多分根気よく通院を続けていればその可能性も見いだせたのかもしれませんが、当時の私はあまりにも知識が無さ過ぎました。

耳の聴こえに不安を感じたら、とにかくすぐに耳鼻科を受診してください。

そして、突発性難聴の治療で回復しなかった場合にも、他の原因があるかもしれないことを知ってください。

残念ながら、変な民間療法なんかでは腫瘍は消せません。手術を受けてください。

まとめ

 

受診の遅さが原因かどうかはわかりませんが、私は聴神経腫瘍の手術を行った時に左耳の聴力を完全に失いました。

今でも雨の日や雪の日には回転性のめまいを強く感じます。

ほぼ毎日、嵐のように耳鳴りが鳴っています。

すでに聴神経以外のところにも腫瘍が癒着していたため、左半分の味覚も失い、左目の涙のコントロールが出来ません。

ネットで体験談を拝見していると、早期であれば聴神経腫瘍を発症しても聴力をとどめている方もいらっしゃるようです。

もう少しでもいいから発見が早かったら……そう思うと、悔しくてたまりません。

「なんか最近耳、調子悪いなぁ~」

もしこの記事を読んでいてそう感じている方がいたら、

今すぐ病院へ行ってください!

また、もしすでに聴神経腫瘍があることがわかって、これからどうなるのだろう…と不安に感じている方がいましたら、その後の体験談も少しずつ書いていけたらと思っていますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

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